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1998年、奈須きのこ氏と武内崇氏の同人サークル「竹箒」ホームページで
発表されたweb小説『空の境界式』。
その後、本作が話題を呼び、2001年に同人誌として刊行。
そして、2002年のドラマCD化を経て、2004年に講談社ノベルスより
「空の境界」上巻・下巻として商業誌版での刊行に至る。
「空の境界」は、同人ゲーム『月姫』、アニメ化もされたPCゲーム『Fate/stay night』の
シナリオライターでもある奈須きのこ氏原作の小説。
物語は、事故による2年間の長い昏睡から目覚めた少女・両儀式を中心に紡がれる。
彼女は、長すぎた昏睡の間、すぐ側にある"死"の存在に触れ過ぎ、あらゆるモノの
死を視ることのできる眼 “直死の魔眼”を手に入れる。
その眼ゆえ、ナイフだけで、この世の存在のすべてを"殺す"ことのできる式。
彼女の側には、式の元同級生の
黒桐幹也(
や、人形師 兼 魔術師でもある
蒼崎橙子(
を始め、浮遊する幽霊の群れ・物を視るだけで歪曲させる少女・人の死を蒐集する螺旋建築など、日常と非日常の世界が、時に溶け合い、時に相容れず存在する。
式のナイフに映る数々の怪異が誘う、昏い世界。
これらの物語が、上・下巻 各400頁にも及ぶ長編作品として描かれている。
そして、「空の境界」を愛し・支えた全ての読者たちに導かれ、この度、劇場映画化に至る。
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